小鈴

 粋ですねえ。新橋で鳴らしたとか、そんなことはない。由来は「大鈴」の項を参照。

 中音山岳会の創設者だそうです。重いリュックを背負う姿は一寸想像し難いのですが・・・

 小杉本のお神さん。結婚披露宴の時の新郎の笛を圧倒するチェンバロの熱演はいまだに耳に残っています。


 かつてビクトリアについて論文を書きましたが、その後オリジナリティのある研究は何もしていません。でもグレゴリオにいる関係で、聖歌隊にビクトリアについてレクチャーをしたり、所内でビクトリアについての記事を書いたりすることは良くあります。先日も彼のVexilla regisについて、この聖歌がビクトリアにとってどんな風に重要か、という記事を書きました。

 また、数年前にバチカン図書館所蔵のビクトリアのエレミア哀歌のマニュスクリプトを閲覧に行きました。これはグレゴリオの所長さんがはからってバチカン大使の紹介状を持たせてくださったから可能でした。

 昨年、スペインへ行き、マドリッドの図書館で彼のモテットの印刷楽譜を見ました。ビクトリアの故郷アビラにも足を伸ばし、彼の家のあったあたりやアビラ大聖堂に行ってみました。圧倒的だったのは、晩年をすごした、修道院です。あっと息をのむすざまじさ、狂気と紙一重というか、スペイン人はやはり、ものすごいのです。

(本人@2001.8)


⇒ キリスト教音楽の歴史